キカイブログ

2019年10月15日に<ラスターマシナリー>として開業致しました。 これまでも工作機械関連の業務に携わっていましたが、自身の台湾での経験等も生かしてお客様にサービスを提供したいと思い独立開業いたしました。https://peraichi.com/landing_pages/view/luster50/

金属の保護には何が重要か

金属が食いついて動かない、かじってしまう原因は、主に腐食・劣化と呼ばれる現象に関連しています。腐食・劣化は金属が環境と相互作用する過程で生じ、金属の表面や内部の損傷を引き起こします。以下に、金属がかじる主な原因をいくつか細かく説明します。

1. *電気化学腐食:
   - 金属が電気的に活性である場合、電気化学的反応が起こりやすくなります。特に湿気がある環境では、水分が酸化反応を促進し、金属表面に酸化物が生成されることがあります。この酸化物はかじりを引き起こします。例えば、鉄の場合、鉄の表面に生じる酸化鉄(さび)がその代表例です。

2. 塩分と湿気:
   - 塩分が含まれた環境(例:塩水、海風)では、金属の腐食が加速されます。これは、塩分が水の導電率を上げ、電気化学的反応を促進するためです。塩水中で金属が腐食する現象は、塩害としても知られています。

3. 酸性環境:
   - 酸性の環境では、金属が酸と反応して酸化反応が進みやすくなります。工業的な排気ガス酸性雨などが環境中に存在する場合、金属はこれらの酸と反応してかじりやすくなります。

4. 摩擦と擦り減り:
   - 金属同士の摩擦や擦り減りが発生すると、表面の保護膜が除去され、新しい金属表面が露出します。この新しい表面は、腐食の影響を受けやすくなります。

5. 金属間腐食:
   - 異なる種類の金属が接触した場合、異種金属間腐食が発生する可能性があります。これは、異なる金属同士が電気的に結合し、一方の金属が優先的に腐食する現象です。

金属がかじる原因は多岐にわたり、環境条件や金属の種類によって異なります。金属を保護するためには、適切なコーティングや防食処理、適切な素材の選択が重要です。